前情提要：鼬的小目标。

第壱章　暗夜に在りし雛　未だ巣立たず08

ウチはシスイ　登場

家のすぐそばにある小さな森が、イタチ修練の場所だ。

林立する杉のいたるところに木製の的が掲げられている。人の頭ほどの大きさで、黒い丸が二つ描かれている。

閑散とした森に、イタチは一人たたずむ、その指の股にクナイが一本ずつ挟まれている。左右合わせて八本のクナイが、イタチの武器だ。

「ふぅ…」

目を瞑り、腹の底からゆっくりと息を吐き出す。

しゃがむと同時に、思いっきり地面を蹴った。

宙に舞った身体が上下逆さまになる。

胸に抱くような形に留めていた両腕を、素早く左右に伸ばす。

八つの閃光が八方に散る。

かつかつかつと軽妙な音が、着地したイタチの周囲で鳴った。

杉の木に掲げられたすべての的真ん中を、鋭い刃が貫いている。

「見事だな」

とつぜん背後から聞こえてきた声に、イタチは息を呑んで振り返った。

黒髪の少年が立っている。

明らかにイタチよりも歳上だ。その証拠に、少年の額で木の葉の額当てが銀色に輝いている。

「お前、歳はいくつだ？」

少年が問うてくる。

名前は知らないが、イタチはこの少年のことを見知っていた。

同じ、うちは一族の忍だ。

「五歳」

「その歳で、これだけのクナイさばきを見せるなんて、大したヤツだな」

言いながら少年が手を差し出した。

「うちはシスイだ」

「おれは…」

「知ってるよ、警務部隊隊長のフガクさんとこのイタチだろ」

気さくな態度で語りかけてくるシスイに、イタチは戸惑う、おそらくそんな気持ちが顔に出ていたのだろう、シスイは肩をすくめて目を大きく見開いた。

「あまり人と喋りたがらない不思議な子だということは聞いていたが、本当に頑ななようだな」

「用がないのなら…」

「まぁ、そう言うなよ」

笑ったシスイの姿が消えた。

イタチの眼は気配を追っている。

空だ。

【生词汇总】

林立する（りんりつ）：林立

いたるところ（いたるところ）：所到之处，处处，到处

的（てき）：靶子

掲げる（かかげる）：悬挂，挂

閑散（かんさん）：寂静无声，鸦雀无声，冷清

たたずむ：伫立

指の股（ゆびのまた）：指缝，手指间

挟む（はさむ）：夹，插，塞。挟まれる是被动态

左右（さゆう）：左右

合わせて（あわせて）：配合

目を瞑る（めをつむる）：瞑目，闭眼

ゆっくり：慢慢地，缓缓地

しゃがむ：蹲，蹲下

おもいっきり：猛地，下定决定断然地

蹴る（ける）：踢，踹

上下（じょうげ）：上下

逆さまになる（さかさまになる）：倒过来，颠倒

素早い（すばやい）：迅速的，敏捷地

閃光（せんこう）：闪光，光闪

八方に散る（はっぽうにちる）：散落八方

軽妙（けいみょう）：轻妙的，轻松巧妙的

周囲（しゅうい）：周围，四周

鳴る（なる）：鸣响

すべて：全部，所有

鋭い（するどい）：锋利的，锐利的

刃（やいば）：刃

貫く（つらぬく）：贯穿

見事（みごと）：出彩，出色，厉害，完美

とつぜん：突然

背後（はいご）：背后

息を呑む（いきをのむ）：屏气凝神，（因紧张，吃惊而）倒吸一口气

振り返る（ふりかえる）：回头望，回看

明らか（あきらか）：明显的，显然的

証拠（しょうこ）：证据

銀色（ぎんいろ）：银色

いくつ：几岁/几个

見知る（みしる）：熟识，熟悉

同じ（おなじ）：一样，同样

大した（たいした）：厉害的，了不起的（连体词）

手を差し出す（てをさしだす）：伸出手

気さく（きさく）：坦率的，直爽的

態度（たいど）：态度

語りかける（かたりかける）：搭话（想要对陌生人传达什么）

戸惑う（とまどう）：糊涂，困惑

おそらく：恐怕

気持ちが顔に出る（きもちがかおにでる）：...情感表现在脸上

肩をすくめる（かた）：耸肩

見開く（みひらく）：睁大眼睛

喋る（しゃべる）：说话

不思議（ふしぎ）：不可思议的，难以想象的，不同寻常地

頑な（かたくな）：顽固，固执

用がない（ようがない）：没事，没什么用事

気配を追う（けはいをおう）：追踪气息

【语法】

すぐ：非常，（距离）极近

ほど：表程度

大きさ：形容词词干+さ变名词。大きいー大きさ

ずつ：表等量分配/等量重复

と同時に：与....同时

简体句+なんて：表感叹。竟然.....

动词中顿形+ながら：一边.....一边....

あまり+否定：不太....

动词中顿形+たがる：想....（一般是第三人称的想要）

句子+が：转折/引出下文

动词原形+な：表禁止。不要...

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